夫婦間でのモラハラの対処法は
夫婦の間でモラハラが発生していて、加害者がモラハラを認識していない場合は、冷静に話し合って本人に認識させることが第一歩です。
加害者がモラハラを認識している場合は、被害者も認識していることを示し、やめてほしいと伝えましょう。
どちらの場合も感情的には決してならずに、話し合うことが大切です。
モラハラの認識がなかった場合、本当に悪意がなく良かれと思って発言などをしていたのなら、改善できる可能性があります。
しかしすぐには難しいので、時間をかけて改善していくことを頭に入れておいた方が良いでしょう。
一方、モラハラと認識していた場合、これはとても厄介です。
加害者が自分の抱えている問題を受け入れて、モラハラをしない人間になりたいという強い意思がない限り、治る可能性は低いと思います。
対処法としてはこちらも同じく、まずは話し合いが第一歩です。
話し合っても理解してくれなかったり、空謝りをして話し合いから逃げたとしても、被害者はもう一貫して屈しないことが大事です。
モラハラだと感じたら、「今のは悲しい」、「聞いていて苦しかった」など、気持ちを冷静に伝えてみましょう。
伝え続けていくと、少しずつ理解してくれるかもしれません。
もし逆ギレや危害を加えられそうになったら、その場合は諦めて逃げましょう。
そして日記などに記録してください。その後もブレずにモラハラに屈することはせず、様子をみましょう。
それでもモラハラがなくならないなら、別居や離婚を考え始めた方が心身ともに安全です。
ここまで考えることも、この先のことを考えることも難しい状態なら、信頼できる家族や友人、または専門家のサポートを借りて、心が壊れてしまわないうちに、加害者から離れることを強く勧めます。
職場でのモラハラの対処法は
職場でモラハラを受けた場合は、加害者より上の先輩や上司、または社内・社外の相談窓口に相談してみましょう。
担当の人からアドバイスをもらえたり、これからの対策についてなど、話を進めてくれます。もちろん加害者と話しもしてくれます。
双方からの話しを聞いてもらった上で、解決に向けて進めてくれると思います。
それでも解決しない場合は、「総合労働相談コーナー」や「みんなの人権110番」に相談してみましょう。厚生労働省が労働局に設けた機関です。
できるだけ、モラハラの記録を日記などにつけておくと、証拠にもなりますし状況を説明する場合の備忘録にもなります。スマホの録音機能やボイスレコーダーを使って、モラハラの言動を録音するのも効果的です。
モラハラによって心身に不調を来して医師にかかっている場合は、診断書も作成してもらいましょう。証拠になるものではありませんが、モラハラをされていたという現実味を帯びるサポートになります。
誰にも話さずに一人で悩んでいると、心身に不調が出てきますので、早めに対処しましょう。