カウンセラーになるまでのエピソード

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28歳、交通事故による後遺症という試練が私を襲いました。脳脊髄液減少症という病名は、未来への不安を募らせました。同時に、これまでなかった結婚願望が芽生え始めます。しかし、その理由は「仕事が大変」「人間関係がめんどくさい」「専業主婦になりたい」という、どこか社会からの逃避のようなものでした。

交際していた彼との関係は、冷静に自分を見つめるきっかけとなりました。「嫌いではないけど、そんなに好きでもない」という自分の気持ちに気付きを、希望を失いかけます。

療養を終え、新たな出会いを求めるも、現れるのは「誰でもいいから早く結婚したい」男性、「宗教二世」、そして人生初の「モラハラ男」でした。自信を喪失し、仕事も上手くいかず、転職を繰り返します。

転職先で出会った彼との同棲生活は、彼の生活の乱れを目の当たりにする日々でした。ADHDの可能性を感じ、カサンドラ症候群に苦しみます。幸せな未来は想像できず、別れを決意します。

次に交際した彼は、仕事もできて周りからの評判も良く、誠実な人でした。しかし、同棲が始まると、彼は家の事を一切やらなくなりました。愛情や優しさは感じられなくなり、私は何も聞けずにいました。

親友に相談し、ネット検索を重ねるうちに、彼もまたモラハラ加害者であることに気づきます。しかし当時の私はアルバイト先の先輩女性からもモラハラを受けており、心身ともに疲れ果てていて別れる行動に移せずにいました。

ある日、彼から「光熱費は君が払ってくれてもいいんだけど」という言葉が発せられたのをきっかけに話し合い、別れを決意します。引っ越しまでの間、彼は何もせず、私に対する愛情も感じられませんでした。

モラハラ男との別れからしばらくは、穏やかな日々が続きました。しかし、職場でのパワハラ・セクハラ、そしてうつ病の発症という、新たな試練が私を待ち受けていました。休職、退職、医師からの二次被害…。どん底に突き落とされた私は、絶望の淵に立たされていました。

そんな折、テレビで出会ったカフェ経営の男性との出会いが、私の人生を大きく変えました。

彼は、家族のうつ病をきっかけに心理学やカウンセリングを学び、カウンセラーとしての道を歩み始めた人物でした

心理学やカウンセリングの道は、大学を卒業して心理師の資格を取得しなければ辿り着けないものだと考えていましたが、彼の経験を通して、今からでも、私でもできるかもしれないという希望が湧き上がってきました。

心理学やカウンセラーの勉強を始めるにつれて、世の中にはモラハラに苦しむ人、発達障害、アダルトチルドレンなど、様々な悩みを抱えている人がたくさんいることを知りました。そして、精神科医不足という問題もあり、多くの患者が十分なカウンセリングを受けていないという現実にも直面しました

この状況を見て、私は「このままではいけない」という強い使命感に駆られました。カウンセラーとして、苦しんでいる人たちの心の支えになりたい、そして自分自身を取り戻せるようにサポートしたいと強く思うようになりました。

心理学は奥が深く、学ぶことは尽きないですが、私は一生学び続ける覚悟を決めています。特に、夫婦問題に悩む女性たちが自信を取り戻せるよう、日々探求を続けています。

長い道のりでしたが、私は数々の困難を乗り越え、大きく成長することができました。病気、モラハラ、カサンドラ、うつ病…。これらの経験は、私にとって決して無駄なものではありませんでした。むしろ、これらの経験があったからこそ、今の私がいると言えるでしょう。

最初は小さな光すら見えなかった暗闇の中で、私は何度も立ち上がろうとしました。そして、諦めずに一歩ずつ前に進むことで、ようやく光を見つけることができました。

もし、今あなたが苦しい状況にあるとしたら、決して一人で抱え込まずに、誰かに相談してみてください。きっとあなたの力になってくれる人がいます。そして、どんな状況でも、諦めずに前に進んでください。必ず光は訪れます。


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